おいしいバターチキンカレーは家で簡単にできるのか?

ガネーシャダイニングの人気No.1カレーは、子どもから大人まで大好きな“バターチキン”です。ある常連のお客様には、“バターチキンが入ったバケツを頭からかぶりたい”、とまでほれ込んでいただいています(笑)。

自宅でバターチキンが簡単に作りたい

よく聞かれます。

結論から言うと、「バターチキンは簡単には作れないんです(>_<)」

以前(コロナ前)、スパイスから作る料理教室を月1回やっていました。
いわゆる、お料理合コンです。

“お料理”、“カレー好き”という共通の趣味を通して出会い、
カレー作りという共同作業を通して会話を深めていく、
私たちにとっては大イベントです!

そこで、どんなカレーを一緒に作るのがいいか考えました。
私としては、やはり一番人気のバターチキンが一押し!と思ったのですが、
コックには反対されました。
悩んだ末、限られた時間の中、皆さんが会話を楽しみながら、
手を動かせるよう、“キーマカレー”を選びました。

反対された理由は、バターチキンはハードルが高いということ。
一方、キーマカレーはスパイスさえ揃えば、簡単に作ることができます。
食材もスパイス以外は家にある材料で揃う上に本場に近い味が再現でき、
満足度が高いカレーです。

そして、男性はキーマ好きです(笑)。

*ご家族やお友達に手作り本格インドカレーで腕を振るいたい時は、
キーマカレーがおすすめです!

さて、話はお料理合コンに戻りますが、
お料理教室でキーマカレーを作った後、一番盛り上がるのは試食会です。
参加者の方が作ったキーマカレーとお店の一番人気のバターチキンをナン、
チーズナンと召し上がっていただきます。

作りたてのキーマカレーはスパイスの香りも素晴らしく、
とても美味しいのですが、
参加者の方からは、「お店のバターチキン最高に美味しいです!」
「バターチキンを作りたいです!」との声が上がることがしばしば(苦笑)。

バターチキンはスパイスがあれば作れるかというと、
そう簡単には作れないクセモノなのです。

なぜ、簡単に作れないの?!

そもそも、インドカレーはお店によってオリジナルのカレーソース(グレビー)を
必要に応じて数種類作るところから始まります。
このグレビーの良し悪しで、全ての味が決まってしまう基本のソースです。

北インド地方のカレーグレビーの要(かなめ)となるのが、
カシューナッツです。
カシューナッツを入れることにより、
北インド料理のカレーはこっくりとしたクリーミータイプのカレーに仕上がり、
ナンとマッチングします。

一方、南インド地方のカレーはカシューナッツを入れず、
スパイスのみで作るのでさらさらとしたカレーに仕上がり、
こちらはライスとの組み合わせが最高です。

もともと、北インド地方は小麦、南インド地方はお米の生産高、消費高が大きいので、
理にかなった組み合わせで、
北インド料理と南インド料理の大きな違いがここにあります。

バターチキンはソース作りに時間がかかります!

さて、“自宅でバターチキンを作りたい!”となると、
上記を踏まえて、まずはソース作りから始めます。
カシューナッツのペースト、オニオンペースト、トマトソースなどなど、
お店では大量の玉ねぎをゆでるところから始まり、
ほぼ半日がかりの仕込み作業です。
そう、コックいわく、
ハードルの高さポイントその1、ソース作りに時間がかかります。

具材はタンドール窯でじっくり焼き上げるタンドリーチキン

そして、ハードルの高さポイントその2は、なんといっても具材のタンドリーチキン。
タンドリーチキンはオリジナルの調合スパイスで作ったマリネソースに一晩漬け込み、
タンドール窯でじっくり焼き上げる滋味深いインドの代表的なバーベキューです。
タンドール窯の350℃~400℃の高温でじっくり焼き上げることで余分な脂が落ち、
スパイスがチキンにじゅわーっとしっかり入り込み、
スパイスチキンの旨味が楽しめます。

時間をかけて仕込んだバターチキンソースに、
窯で焼き上げたタンドリーチキンを入れることで、
タンドリーチキンから染み出るスパイスがクリーミーなソースに溶けこみ、
酸味、甘み、辛みの三位一体のハーモニーが生まれます。

ソース作りに時間がかかる上に
具材となるタンドール窯で焼いたタンドリーチキンを用意するとなると、
簡単に作れるとは言えなくなりました…。

そう、バターチキンは簡単には作れません!

ただし、お店レベルのカレーを目指すのであればですが…。

お店でも簡単に作れる本場キーマカレーのスパイスキット(2皿分)も販売しています(レシピ付き)。主に必要な材料は、鶏ひき肉とトマトピューレ、玉ねぎ。ぜひお試しください。

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